いざ、ことを構え、ことに向き合って初めて、慌てて判断したくないです。
急ぎ知ったかぶりして、楽観的に判断したけど、終わりよければ全て良し。
でも、上手くいかなかったら、目も当てられない。
だから、折りに触れ学び、空想しながら、知識を得ておきたいと考えます。
ひとくくりに古家と言っても、千差万別、玉石混交なのであります。
手入れが行き届いていて、当時の施工も真面目に丁寧に作られていたら、OK!
しかし、設計どおり、設計以上に手間ひまかけたと思われる古家は、ほぼゼロかと。
そして、人が住まなくなっただけで、中も外も、劣化が進むってご存知でした?
住んでいる時も適切なお手入れを怠ると、その荒れようといったら‥加速度ついて‥
ついでに、この後、壊すまでどう活用なさるのか?
ここも突き詰めて考え、実行案に落とし込まないと、
余分にお金が掛かってしまうような、残念なケースを数多く見てまいりました。
今、お手伝いしている事例では、あと25年活用する目論見で、築40年の古家のお手入れを。
せっかくだから、モルタル外壁を全て引っ剥がして、壁内に耐震制振部材と断熱材を充填。
引違いの玄関ドアは、断熱ドアに入れ替えて、横に大型ポストと宅配ボックスも埋め込む。
入り母屋の瓦屋根は、耐雪と耐風対策としてシンプルな軽量瓦で、切妻への変更も検討。
ここは問題ないと思いましたが、強風に脅かされる立地のため、たっての希望を叶えたい。
屋根を触るので、屋根断熱を強化できます。
無断熱のありのままから、屋根裏の活用が見込めるようになります。
見せても良いし、収納もできます。
あ! 上下水の配管と、主な電線も総取っ替えしといたほうが良さそうですね。
できれば床板も抜いて、基礎の補強と防湿処理、床下断熱も強化したいな・・・
間取りも大きく変わります。生活する空間を、コンパクトにひとまとめ。
それ以外に空いた大空間は、とりあえずフリースペースに。
第二の人生をどう過ごされるか、この大テーマを反映させて、面白い細工ができそう。
ほかの夢や、願望や、妄想をいくつも膨らませ、大風呂敷を広げて、ラフ案に落し込み。
全てが叶えられるとは思いません。
しかし、今、最大限に見える化しておけば、この際にやるべきことがあぶり出されます。
あこがれあって叶えたいけど、後からでも良いことは、後回しできますからね。
見えないところや、手の届かないところを、今、絶対にやるべき!だと考えますので。
それから、新規で、築古の中古住宅を購入なさって、リノベーションする場合と、
築古のご実家などをリノベーションする場合では、思考もアプローチも違うと思います。
住まう人も、直す人も、当事者として、言うべき時に主張して、検証なさらないと!
遠慮していたり、専門家だから分かっているだろう? 分かってくれているだろう?
は、残念ながら、お互いがお気楽すぎて、呆れてしまいます。
親しき中にも、ナントヤラ‥。
板の上に上がったら、当事者意識を持って真剣勝負に臨む覚悟で、取り組みましょう。
自信がない方は、頼りになる友人/知人や、第3者の専門家の活用を検討なさっては!
結局、ご自身が存分に立ち振る舞われないと、結果の満足度に影響が出るでしょうね。
空き家をリフォーム・リノベーションする前に知っておきたいこと
https://www.houzz.jp/ideabooks/159462265/